「じゃあいくよ♪」
 そう言うと優美はふ〜っと息を吐いて身を丸めた。
「えいや♪」
 あまり気合いの入っていない声と共に優美は身体を伸ばし両腕を広げた。
 ばしんッ!
 と布が張り詰める音がしたかと思うと…
 
びり〜っ!!
 優美が力を込めていないのに、弾むその筋肉のボリュームでTシャツの腕と胸の部分が裂けた。
「ほい♪」
 さらに軽いかけ声と共に両腕を曲げ、上半身の筋肉をパンプアップする。
 
びりりっ!
 ぶちぶちっ!!
 ばりばりっっ!!
 腕を曲げただけでなんとか耐えていた布地もあっという間に破れた。いや、ばらばらに千切れ飛んでしまった
「こんなもんだね♪」
 軽くそう言い、さらに筋肉を盛り上げなげる優美の隣で優美のおふるのTシャツを引き裂こうと奮闘していた太郎は、その様子を見て唖然とした。
 太郎に着せられた優美のおふるは太郎にとってはガバガバで腕を広げていないとそのまま足元にまでずり落ちてしまうほど大きい。その大きさの上に、大手の繊維メーカーからの試供品であるこのTシャツは非常に強靱な繊維でできており、太郎どころか普通の大人の男性が力一杯引っ張ってもなかなか破れない代物だった。
 それを軽々と、筋肉の膨張で引き裂いてしまった優美のパワーに太郎は改めて身震いした。
「たろにい〜手伝ってあげるよ」
 優美はそう言っててこずっている太郎に近づくとダボダボのシャツの隅を片手で握った。
「ほら、もっててあげるから」
 優美に励まされ、太郎はTシャツすら破けない自分に急に恥ずかしくなり奮起した。
「ば、ばかにするな!これくらい〜!」
 体重をかけ、両手や、足、全身を使って優美のおふるのTシャツを破りにかかった。しかし、そのTシャツは太郎の汗を吸い込むだけで破れる気配すら見せなかった。太郎が全体重をかけて暴れたにも関わらず、Tシャツのはしっこを持っていた優美はびくともせずにこにこと眺めていた。
 太郎ははあはあと息を切らしながら優美を見上げた。
「…こ、これ、優美ちゃんのより…丈夫なやつでしょ…」
 太郎はぼそりと言う。
「ふ〜ん…そういうこと言っちゃうんだ〜」
 優美はそう言うとグイと太郎を引き付けた。
「優美のパワー、たろにいはわかってると思ったのにな〜」
 優美は太郎の着ているTシャツの下から強引に腕を入れると太郎が頭を通してる穴に通した。
「ちょ…ちょっと」
 文句を言おうとする太郎をよそに、優美はじたばたする太郎をぶら下げたまま、太郎の身体より太く膨れ上がった上腕をぐいぐいっとねじこんだ。太郎の顔面は優美の上腕に埋まりそうになり、首が後ろから圧迫された。
「いくよ〜」
 そう言うと優美はゆっくり筋肉を盛り上げ始めた。めりめりという音がしはじめると太郎の首もシャツと優美の筋肉に圧迫されていく。
「それぃ♪」「うわぁ!」
 優美が一気に力を込めると破裂音と共にシャツは一気に千切れ飛んだ。そして、太郎もそのシャツの破片と共に弾き飛ばされてしまうのだった。
破る前の状態はオフっぽくしてみました…かんじでてるかなぁ(^_^;
GIFアニメ作成ソフトの機能を使ってみたので重くなりました(^_^;
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